「少女マンガの金字塔」とも言われる【悪魔の花嫁】。
私はこの作品がとても好きでした。
この作品には、時を越えて読者の心に刺さる名エピソードがいくつもあります。
少女の時から、大人になった今まで繰り返し何度も読みました。
この中から、特に印象に残った数話をご紹介します。
過剰に煽ることなく、あの時ページをめくる手が止まらなかった感覚を、少し思い出してみませんか?
今回は1巻から9巻のご紹介です。
📕 『悪魔の花嫁』全巻目次リスト(1〜9巻)
■ 第1巻
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暗い金曜日
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魔王のメロディー
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月子先生の秘密
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魔性の毒百合
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ヴィーナスわが愛
■ 第2巻
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天才は、早死にする
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砂漠に墜ちた星
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神と十字剣クロスサーベル
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鈴のささやき
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さようなら親指姫
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悪魔(ディモス)より愛をこめて
■ 第3巻
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羽子板に住む女
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生き血に飢えた少女
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幻を殺すとき
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恋の勝利者
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死神の誘い
■ 第4巻
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爪紅の神話
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呪いの館
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悲しき吸血鬼
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人形は死なない
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黒ミサの果実
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シデムシの鎮魂歌
■ 第5巻
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バラの影
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悪魔の輪つなぎ
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黄泉の国から
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恨む模様に振袖
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命の終章
■ 第6巻
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泣きぼくろの女王
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闇の中の瞳
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盗まれた時間
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虚言のはて
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叛逆の園
■ 第7巻
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ヒューマノイドハート
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雪おこし
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花地獄
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血まみれの伯爵夫人
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蛇ざんげ
■ 第8巻
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仮面の道化師
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ポーの家
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白い蝶のエレジー
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忘却のまつり
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悪魔の裁き
■ 第9巻
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寒牡丹夜話
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オリンピアの媚薬
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タロットは知っている
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百壱物語
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二次元半の恋人たち
『悪魔の花嫁』第2巻|全話あらすじと感想
1970年代〜連載された名作少女ホラー『悪魔の花嫁』。第2巻には、美奈子とデイモスの悲しくも妖しい物語が5編収録されています。
📖 収録話一覧(第2巻)
- 天才は早死にする
- 砂漠に墜ちた星
- 神と十字剣クロスサーベル
- 鈴のささやき
- さようなら親指姫
◆「天才は早死にする」──アキラとイサムの兄弟
IQ193の少年・アキラ。彼はわずか10歳にして、悪魔・ディモスとチェスで対峙します。
その知性は凄まじく、兄と瓜二つの体に変貌しながら勝負に勝つ──しかし次に待っていたのは、バイクでの命をかけた勝負でした。
「理屈だけでは割り切れないこともある」──
その一言が、妙に記憶に残っています。
◆「砂漠に墜ちた星」──アトランティスの女王と鉄の靴
この話は特に印象深いものでした。
ディモスが訪れた地底の王国。案内人のティナに導かれ、アトランティスの女王と対面します。
女王は男の生き血を吸い、鉄の靴で支配する恐怖の存在。
「坊や、いい子になるのよ」──そのセリフとともに、アリの卵を体に植え付けられる場面。
怖さよりも、静かに迫る絶望感が、今も忘れられません。
◆「神と十字剣」──“死んだ”女性と神父の選択
美奈子が関わるこの話では、「死体」が息を吹き返します。
特異体質だっただけ──にも関わらず、神父は十字剣を手に彼女の胸を刺します。
「神は人を殺さぬというのか?」
ディモスの問いかけが、信仰と倫理の境界線を静かに揺さぶります。
◆「鈴のささやき」──霧の沼に響く、紅子の思念
天才バイオリニスト・紅子の死。
嫉妬から妹に殺された彼女は、美奈子に乗り移って訴えます。
「忘れられない人は誰にでもいる」
――たとえ、思い出にするしかなかったとしても。
この話を読んだとき、私はふと「復縁ってどうなんだろう」と思いました。
もしも、もう一度つながる道があるなら…と。
💠 忘れられない彼と復活愛を叶えるヒントがほしい方へ
◆「さようなら親指姫」──見せられた“本来の姿”
童話のような展開で始まりながら、ディモスが与えた“真実”は残酷でした。
美しく小さな姫の正体は、長く生きてきた醜い老婆。
変身願望と“若さ”に執着した彼女に突きつけられたのは、容赦ない現実。
これは、どこか私たちにも通じるお話だと感じました。
◆「悪魔(ディモス)より愛をこめて」──信じることの意味
孤児院で育った光っちゃんと次郎。
誤解とすれ違い、やがて彼は冤罪で刑務所へ。
しかし、美奈子は次郎の無実を信じ続けます。
「メリークリスマス」と微笑むディモス。
悪魔と呼ばれていても、人よりも人間らしいと感じる瞬間でした。
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✨あとがき:記憶に残る“恐怖”と“愛”の形
この作品が語るのは、ただの恐怖や悲劇ではありません。
そこには、「愛とは何か」「人間らしさとは何か」といった、深い問いが込められている気がします。
「悪魔の花嫁」は、年齢を重ねた今だからこそ、読み返してみたい一冊です。
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