宇治茶の里にある京都「正寿院(しょうじゅいん)」が今インスタで話題です。
正寿院は、高野山真言宗に属し、創建年は800年ほど前と伝えられています。
慶長年間に祐胤(ゆういん)大徳が中興されたと記録に残ります。
本尊は秘仏 十一面観音(町指定文化財)で50年に1度だけご開扉されます。
また院の不動明王坐像(国指定重要文化財)は鎌倉時代の仏師 快慶の作です。
夏には、境内に千を超えるたくさんの風鈴が吊られ、涼を感じる風鈴まつりが毎年7月1日~9月18日まで行われることから、
風鈴のお寺とも言われています。私が行った時はちょうど、その頃だったのでたくさんの風鈴が迎えてくれました。
風鈴の寺としても有名ですが、近年新しくできた院の客殿(則天の間)には猪目窓というハート形の窓がinstgramやSNSを中心に
「幸せを呼ぶ窓」として話題沸騰しています。
※2018.10.1 鶴瓶の「家族に乾杯」で紹介されていました!
まずは「正寿院」の本堂から拝観しましょう
受付を済ませれば、本堂の中へ。本尊は50年に一度しか御開帳されない秘仏で姿は見えませんがちやんとお参りすることができます。ちょうどお賽銭箱の上の方から垂れた五色の紐。この紐がこのご本尊の指とつながっているのです。
その観音様と繋がった糸を両手で挟み、お願い事を託しましょう。
無病息災、開運招福、姿の見えない観音様と紐で結ばれることから良縁を結ぶとされ、縁結びのご利益もあります。
お茶とお菓子のご接待も。どちらもとても美味しかったです。
日本全国各地の風鈴も。さすが「風鈴の寺」
猪目(いのめ)とは、ハート型であり古来から伝わる日本伝統文様の一つです。
約1400年前からお寺や神社などの建築装飾としていたるところに使用されており、災いを除き、福を招く意が込められています。
また茶室などには猪目の文様を窓に装 飾し、猪目窓と呼ばれ使用されています。宇治田原町は、緑茶発祥の地としてお茶のまちでもあります。
猪目窓は、四季によって色が変化し季節の移ろいが楽しめます。
春には桜、夏は緑、秋は紅葉、冬は雪景色。通年通して訪れたい場所ですね。
また1日のうちでも、猪の目窓に日が差した時に現れる「幸せのおかげ」がまた可愛い!
このハート型の影は夏場の夕方15時から16時ころ見れるチャンスが多いとのことです。
客殿 則天の間には、猪目窓(いのめまど)の他に160枚の天井画があります。
則天の間とは、自然に身体を委ねて川や風、鳥のさえずりなどの音を聞いて、
私たち人間も自然の一部であることに気づける場所であることから名付けられました。
これらは花と日本の風景をテーマにして描かれており、中には春夏秋冬の舞妓さんと、四隅には青龍・白虎・朱雀・玄武の四神も描かれています。寝転がって見るとかなり壮観な天井ですのでぜひ寝転がって見てみましょう。
また様々な修行体験として、数珠づくりや写経・写仏、庭を見ながらヨガやお茶会などが催されているそうです。(事前に要予約)
本堂の前にある地蔵堂も見逃さないで。
たくさんのお地蔵さんが周囲を囲むお堂にはカラフルな紐がくくりつけられています。
これは「叶紐(かのうひも)」と呼ばれ、毎月8日、18日、28日に、拝見受付で授与されます。欲しい方は拝観日を調整して訪れてみましょう。
結び目の表が四角く、その裏が十字に結われた紐で、それぞれ漢字の口と十をあらわしている「叶紐(かのうひも)」と
呼ばれる紐です。演技のいい願いが叶う紐として知られています。
拝観券がわりに渡される散華(さんげ)もハート型でとてもかわいいです。
私はラミネート加工して、保存しています。
良縁と願いが叶う正寿院。フォトジェニックなワクワクをぜひとも、味わってください。
■高野山真言宗 正寿院
住所・京都府綴喜郡宇治田原町奥山田川149
拝観時間:4~10月 8:30~16:30 / 11月~3月 8:30~16:00
拝観料:大人400円(お茶・お菓子つき)
TEL:0774-88-3601 駐車場あり。
公共機関(電車・バス)を使う京阪・JR・近鉄
京阪宇治駅・JR宇治駅・近鉄新田辺駅→
京阪宇治バス(180、182、184系統どれでも乗車)→
維中前下車→コミュニティバス乗車→
奥山田下車→徒歩10分
※維中前バス停に待機しているタクシーも利用可能。
車を使う:京滋バイパスでお越しの方
・大阪方面からは
宇治西インター降りてから25分
笠取インター降りてから20分
・滋賀方面からは
宇治東インター降りてから25分
南郷インター降りてから20分
京奈和自動車道でお越しの方
田辺西インター降りてから30分
※最寄りのレンタカーはこちらから
・タイムズカーレンタル洛南店 0774-22-4555
・ニッポンレンタカー宇治大久保駅前 0774-46-0616