京都の夏の風物詩、祇園祭に毎年行きます。
前祭りは、7月14日~16日(宵山)です。私は前祭り初日の7月14日に行きました。
今年は三連休の最初とあり、すごい人に加えて猛暑のため、夕方から出かけました。
祇園祭は、かつては“祇園御霊会(ぎおんごりょうえ)”と呼ばれていました。流行していた疫病を鎮めるためにおこなわれたといわれます。当時の日本では、御霊信仰と呼ばれる、恨みなど負の念を残し亡くなった人々が怨霊となり、疫病などの災厄をもたらすと考えられていました。御霊会は、その怨霊や疫神と呼ばれる災厄をもたらす存在を鎮めるための祭礼でした。
祇園ばやし
鉾の上の”コンチキチン”の祇園ばやしは、祭りの絆と囃子方の熱のこもった演奏で祭りの絆と情緒を高める大切な要素です。
祇園祭の宵山では各山鉾町で粽や護符が売られていて、それぞれ御利益が異なります。
前祭りで、縁結びで有名な鉾二つ。
保昌山縁結びの護符つき粽やお守りが大人気
祇園祭の保昌山の縁結びの護符つき粽やお守りが大人気です。どちらも梅の花がついているかわいらしいデザイン。
たいへんな人気になる縁結びメインの保昌山の粽やお守り。
〇粽(ちまき)・・・祇園祭の「ちまき」は、食べるものではなく、目に入りやすい門口などに掲げておき、翌年の祇園祭に新しいものと取り替えます。・粽は1000円です。
〇護符(ごふ)・・・各山鉾のご神体にまつわる「お守り札」のことで、前祭り、後祭り、それぞれの宵山3日間だけ各山鉾あたりで売り出されます。・お符は300円
保昌山は山鉾密集地帯から少し離れて、東洞院高辻を下がったところに建っています。
販売期間は宵々々山から宵山(7/14〜7/16)の3日間だけ。早々に売り切れてしまうこともあるそうです。
保昌山の縁結びの由来
丹後守平井保昌は恋する和泉式部から、御所の紫宸殿の紅梅を手折ってほしいという難題を出されます。
保昌は宮中に忍び込み紅梅を一枝折り取りましたが、北面の武士に見つかって矢を放たれます。
それでもなんとか無事梅を持ち帰った保昌は恋を実らせ和泉式部を妻に迎えた、というなんとも、情熱的なお話です。
明治初期まで「花盗人山(はなぬすびとやま)」と呼ばれました。縁結びに効きそうです!
平井保昌(ひらいやすまさ)の像はお二階にあります。
「綾傘鉾」(あやがさぼこ)にも「縁結び・縁故守り」のご利益あり!
山鉾のひとつ「綾傘鉾」です。この「綾傘鉾」は、現在の形の山鉾が作られる前の、古い形の傘鉾だそうです。京都市の中心部・四条烏丸に近い場所にある大原神社の前辺り。綾傘鉾の粽には厄除の他に、「縁結び・縁故守り」のご利益があるそうです。
「綾傘鉾」(あやがさぼこ)
傘を飾る乗りは人間国宝の染織家:森口華弘氏の友禅と平成4年に有志から寄贈された綴織「飛天の図」
「綾傘鉾」の会所となっている「大原神社」
また、「綾傘鉾」の会所となっている「大原神社」も訪れました。鉾や粽が縁になり結婚に進んだカップルも多いとか。。。。